科学

海の水はなぜ塩辛い?塩のふるさとをたどる

2026年 · 読了3分

海の水が塩辛いのは、その塩が「陸から運ばれてきた」からです。海で生まれたのではありません。

コップ一杯の海水をなめると、はっきりと塩の味がします。海には、それだけ大量の塩が溶けています。ではその塩は、どこからやってきたのでしょうか。答えは、海ではなく、陸の岩の中にあります。

雨が岩から塩を溶かし出す

地上に降る雨は、ただの水ではありません。空気中の二酸化炭素を含み、わずかに酸性になっています。この雨が地面や岩に触れると、岩に含まれる塩分やミネラルを少しずつ溶かし出します。一度の雨で溶ける量はごくわずかです。それでも、何億年という時間が積み重なれば、話は変わります。

川が塩を海へ運び続ける

岩から溶け出した塩は、雨水とともに川へ流れ込みます。川はそれを休みなく海へと運びます。私たちが飲む川の水は塩辛く感じませんが、ごく薄い塩分をたしかに含んでいます。その薄い塩が、世界中の川から海へ、絶え間なく注がれ続けているのです。

蒸発が塩だけを残していく

海の水は、太陽の熱で少しずつ蒸発します。このとき蒸発するのは水だけで、塩は海に残ります。水は雲になり、また雨として陸に戻ります。塩だけが海に取り残され、長い時間をかけて濃くなっていきました。これが、海が塩辛い本当の理由です。

いま目の前にある海の塩辛さは、何億年もかけて陸から集まった塩のしるしです。次に海を見るとき、その一滴に刻まれた長い時間を思い出してみてください。

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